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  • 2019/12/30 (月)
  •  ネズミがメインキャラクターのテーマパークがある。夢ときめく異空間は元日のきょうも大混雑、笑顔あふれる楽しい思い出づくりに一役買うのだろう▼ところで、新時代初の越年を経ればこそ希望を抱きたくもなる。干支は子。十二支の最初でもあり、新たな事象と運気到来の予感。さらには繁栄の象徴などと上げ相場の可能性もあるが窮鼠は猫を噛み、ネズミは沈む船から逃げるらしい。期待と不安が相半ばする新年▼今や人々は、その真贋にこだわらず余る情報にのまれて生きる。安易な情報受領と思い込みだけで、偏見なき思考と判断、行動が望めるのか甚だ疑問。喜憂に終始し“大山鳴動して鼠一匹”の世では困る▼さらには“時に合えば鼠も虎になる”がそれも夢を持ち続けるなど、その実現に向けて真摯、謙虚に生きてきた人の特権ではないか。日々の蓄積こそ大切▼“袋の鼠”や“頭の黒い鼠”などと、ネズミ絡みのことわざや言葉に良い意味は少ないが、速度超過の取り締まりは通称“ネズミ捕り”といわれる。“政財官”に諸悪が巣くえば、その根絶にも期待の年▼令和に込められた「平和で良い新時代」を切望し、年頭のごあいさつ。

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